日記:4日目 全州→完州→鎮安→完州

 朝食をいただいた後、チェさんと3人で新池里の散歩。"里"は韓国農村部の最小行政単位の一つ。ステイ先はこの新池里と呼ばれる集落でもはずれにあって、周りは森と畑のみの山ふところにある。我々の希望で、畑の作物の説明を受けたり、道端に咲く花の名を教えてもらったりしながら、集落中心部へ。唐辛子畑
中心部と言っても店がある訳でもなく、役場があって、家が集まっているのみ。この辺りの農家は古い家が多く、全州韓屋村よりも趣がある。中心部を抜けてバス道沿いまで出ると店やレストランなどがちらほら。韓国の田舎も日本同様に車社会であり、郊外型店舗ばかりになってきているよう。
伝統的な家屋

 2時間ほどの散歩をした後、一度家に戻り、今度はドライブに連れて行ってもらうことに。最初の目的地は松広寺(ソングァンサ)である。韓国の松広寺といえば、順天郊外にあるものが日本語のガイドブックで紹介されていることもあり有名で、私も訪れたことがある。しかし、今回の松広寺は、完州郡所陽面にあるもの。こちらも韓国観光公社の公式サイトでは紹介されており、有名な寺である。
松広寺 韓国の寺は緑に塗られているのが印象的だと思っていたが、その意味は知らないまま何度も韓国を訪れていた。チェさんの説明で初めて緑が松の葉の色で、茶色の部分が松の幹や枝を意味していることを知った。木魚の意味なども教えてもらい、たまには説明付きの観光も良いなと思った。
 寺の前にはポツンとドルメンがあった。日本語では支石墓(しせきぼ)というドルメンは、世界各国に分布しているが、朝鮮半島はもっともその密度が多い場所だそうで、高敞、和順、江華の支石墓群として3地区のものは世界遺産に登録されている。
ドルメン 松広寺のある所陽面は桜の名所としても有名で、桜並木が延々と続き、次回は春に来なさいと誘われる。お昼はこれまた有名な花心スンドゥブのお店へ。豆腐好きの私には最高の韓国料理で、非常に美味しかった。スンドゥブ

 午後は全州を通り抜け、金堤市金山面にある金山寺へ。観光客のいなかった松広寺とは一転、大勢の観光客でにぎわう寺で、外国人もちらほら。韓国観光公社の公式サイトによると、ここの弥勒殿にある弥勒菩薩像は、屋内に置かれている仏像としては世界最大級といわれており、弥勒菩薩像は11.82メートルだそう。しかし、奈良の大仏は室内にあって坐像なのに高さ15メートル、立像の金山寺弥勒菩薩像とは比べ物にならない。バンコクのワットポーの寝仏にいたっては、全長46メートル、高さ15メートルである。ちょっと思い出すだけで段違いに大きいのがいくらでもあるのに、公式なサイトで"世界最大級"と紹介してしまうのが韓国らしく微笑ましい。金山寺弥勒菩薩像

 帰りに全州の市場に立ち寄った後、全州韓屋村を訪れる。全州南部市場ここでまた別のアーティスト仲間が個展を開いており、それを見に行ったのだ。彼も日本で何度か個展を開いたことのある有名なアーティストである。先日の観光が雨の中だったので、韓屋村観光も少しして、家に戻る。体験型観光施設

 今晩はバーベキュー。韓国では野外バーベキューでも焼肉屋で食べるのと同じように、葉野菜に肉、薬味、他の野菜などを乗せ、これを巻いて食べる。これだけでも十分なのに、妻の希望でチジミを焼いてもらい、妻も習って実践。また夜遅くまで楽しんだのであった。バーベキューディナー

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